わが家は双子の保育園送迎にチャイルドトレーラーとeバイク(電動自転車)を使っています。
2年使ってみて、デメリットは多少ありますがメリットが圧倒的に上回ります。
わたしと同じように双子の保育園送迎などで自転車を使いたい方におすすめです。
- チャイルドトレーラーとは
- チャイルドトレーラーのメリットデメリット
- チャイルドトレーラーを実際に使った感想
チャイルドトレーラーとは?eバイクとは?
チャイルドトレーラーとは?ベビーカーとしても使える!
チャイルドトレーラーは、自転車の後ろに接続して引っ張る(けん引する)トレーラーに子どもが乗せられるようにしたものです。
イメージとしては自転車でベビーカーを引っ張っているようなもので、切り離してベビーカーとしても使うことができます。
日本ではまだあまり一般的ではありませんが、ここ数年で人気が出てきています。
欧米では一般的に使われており、一人乗り用と二人乗り用があります。
わが家で選んだのはTHULE(スーリー)のチャリオットライト2です。
このチャリオットライト2は子ども2人を乗せることができます。一人あたりの体重が22kgになるまで乗せられるので、使えるのは双子卒園まで。ベビーカーモードでは4輪になり、けん引するためのアームは取り外してトレーラー側面に収納することができます。
スーリーはスウェーデンのメーカーで、バーレーとともにチャイルドトレーラー2大メーカーと言われています。
eバイクは電動アシストつき自転車のひとつ
eバイクとは電動アシストつきのスポーツバイクのことです。
電動自転車というと数年前まではママチャリしかありませんでした。しかし最近ではスポーツバイクの流行にともなって、スポーツバイクに電動アシスト機能がついたものが出てきています。
eバイクには「クロスバイク」「ロードバイク」「マウンテンバイク」などのタイプがあり、2018年ころから急速に普及してきています。
わがやではPanasonicのベロスターを選びました。通勤通学用に作られたクロスバイクタイプのもので、スポーツバイク初心者におすすめです。
一般的な子乗せ自転車の問題点
双子の保育園送迎ために、なぜわたしが一般的な子乗せ自転車ではなく、あえてeバイク+チャイルドトレーラーという選択肢をとったのか。
理由は、前後の座席に子どもを乗せる自転車には大きな問題があったからです。
- 双子で子乗せ自転車を使えるのは2~3歳のときのみ
- 子乗せ自転車は運転時・子どもの乗り降り時に不安定になる
- 子乗せ自転車は不安定なのに歩道を走行できない
それでは、チャイルドトレーラーのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
チャイルドトレーラーのメリット
まずはメリットからご紹介します。
メリット1:チャイルドトレーラーは安全快適に運転できる
まずは抜群の安定感がある点です。通常の前後に子どもを乗せるタイプと違って運転にはまったく影響がなく、一人で自転車に乗っているのと変わりません。
わが家の自転車は電動なので、トレーラーを引いている感覚はほとんどないですね。
重みを感じるのは漕ぎ出しの瞬間と坂ののぼりおりくらいです。内輪差ができるので曲がり角では少し大回りするといいでしょう。
購入前には、電動アシストのないロードバイクでも試乗しました。このときもあまり重みを感じず、坂道も電動アシストなしでのぼれました。
トレーラーが自立しているので、もし自転車が転んでも子どもに影響がないのもすばらしい点です。転倒事故は本当に怖いので…
メリット2:チャイルドトレーラーは荷物を大量に載せられる
チャイルドトレーラーは荷物を載せられる場所が多いです。積載重量(スーリーのチャリオットライト2は45kgまで)を超えなければ荷物の心配をすることはありません。
- チャイルドトレーラー背面のポケット
- チャイルドトレーラー上面
- チャイルドトレーラーハンドルの荷物フック
- チャイルドトレーラー車内
- 自転車の前かご
それぞれ見ていきましょう。
まず、背面に大きなポケットがついています。わたしはここにレインカバー、レインコート、子どもの荷物×2、わたしの荷物を入れていますがそれでもまだ余裕があります。


保育園だとお布団の持ち帰りもあるところが多いと思いますが、自転車用の荷物ひもでトレーラー上面にくくりつければ布団2枚は余裕で運べます。
ベビーカーモードのハンドルに荷物フックを付けて、スーパーで買い物するときはかごをぶらさげています。

もちろん自転車の前かごや車内にも乗せられます。わたしは、スーパーの買い物袋などは子どもたちの足元に置かせてもらっています。
メリット3:チャイルドトレーラーでは複数の自転車を使える
保育園や幼稚園の送りとお迎えをする人がちがう、というパターンはよくあります。「朝の送りはパパ、お迎えはママ」あるいは「送りはママでお迎えは祖父母」などです。
この時、預け先の近くの駐輪場を借りて子乗せ自転車1台を共有することになりますよね。
しかし、そうすると駐輪場までは徒歩で行かなければなりません。
家から近いなら問題ありませんが、昨今の保活事情では「園まで自転車で15分」なんてことも。
こんなとき、チャイルドトレーラーの場合は専用の連結金具を事前に装着しておけばどの自転車でもけん引することができます。

わが家では夫と私の自転車の2台に連結金具をつけており、それぞれが自分の自転車で子どもたちの送迎をしています。
メリット4:チャイルドトレーラーは経済的
チャイルドトレーラー+eバイクの総額は、一般的な子乗せ電動自転車と同等か安く済みます。
まず、一般的な子乗せ電動自転車を新調した場合、トータルで18~22万円ほどでしょう。
最近人気の重心が低く3人乗り(子ども2人+大人1人)できるタイプの電動自転車とチャイルドシート2台のセットをまるごと購入すると16万~20万円です。別売りのレインカバーも必要になると思うので、5千~1万円×2が追加になります。
一方、eバイクはさまざまあってだいたい10万円~です。
チャイルドトレーラーはレインカバー込みで5万円~です。チャイルドトレーラーに関しては、3~4万円で買える廉価版モデルもあります。しかし、廉価版モデルは使いにくい点が多々ありますので利便性の高いのものをおすすめします。
詳細は別記事>>チャイルドトレーラーの選びかたをご覧ください。
したがって、電動自転車とチャイルドトレーラーの両方を新調する場合、15~20万円程度になります。
もちろん、すでにある自転車でけん引することもできます。その場合はチャイルドトレーラーのみを購入すれば済みますよね。
お好みのロードバイクや折りたたみ自転車を選んで、子どもが大きくなったあとも長く使うこともできます。
電動ママチャリという数年限定でしか使わないものにあまりお金をかけたくない、というかたにもおすすめです。
チャイルドトレーラーのデメリット
反対に、チャイルドトレーラーには以下の3点がデメリットがありました。
デメリット1:チャイルドトレーラーは目立つ
めずらしいので圧倒的に声をかけられます。乗りはじめのころはすれ違う人全員に振り向かれ、保育園~自宅の10分弱のあいだに5人ほどに声をかけられたこともありました。
でもこれは双子ベビーカーと同じですね…双子ママさんならスルースキルはもう習得していると思われます。
むしろスピードを出して通り過ぎることができるぶん、引き止められず快適!
声をかけられたとしてもポジティブな反応が多いです。「あらすてき!」「いまは便利なものがあるのね~」など。嫌な思いをしたことはありません。
デメリット2:収納・保管場所の問題
折りたたみ収納時は双子ベビーカーと同じくらいのスペースをとります。
わたしが使っているチャリオットライト2は、実測したところ折りたたみ寸法が 高さ87 x 横幅67 x 奥行38cmでした。
AIRBUGGYのココダブルフロムバースの折りたたみ寸法が高さ82 x 横幅71.5 x 奥行45cmなので、チャリオットライト2のほうがスリムです。

わたしはものぐさなので、後輪を取り外さずに保管しています。そうすると厚みが60cmとベビーカーの1.5倍ほどになります。保管スペースに余裕がある場合はこの方法でもいいでしょう。

チャリオットライト2は2人乗りですが幅80cm以下でエレベーターOKなので、マンション住まいのかたは部屋まで子どもを乗せたまま押していけます。
また、チャリオットライト2の場合は屋外保管用のカバーが別売りでありますので、外で畳まずに置いておくことも可能です。
自宅以外に日常的に停めるのは保育園なので最初に園長先生に相談しました。最初は園長先生もご存じなかったようで「えっ…それって安全なんですか?」という反応…しかし安全性・必要性を説明したら理解していただき、置かせていただけることになりました。
そのほか、行先の小児科などでは自転車置き場やベビーカー置き場に畳んで停めさせてもらっています。

デメリット3:狭くて交通量が多い道は怖い
2人乗り用のチャイルドトレーラーは一人で自転車に乗るときよりも横幅があります。
とはいえ80cmほどで、双子ベビーカーと同じくらいです。路肩を双子ベビーカー押して歩ける道ならば通行に問題はないでしょう。
ただ、やはり道は選んだほうがいいです。
狭い道では車の走行の邪魔になると思われるかもしれません。ですが、交通量が少ない道なら問題ありません。
一歩通行でない限り基本的には車同士でもすれ違えるスペースがあるはずなので、道をゆずって追い越してもらえばいいだけです。
しかし「狭いのに交通量が多い道はこわいかな」という印象です。
実際わたしも、ベビーカーを安心して押して歩けないような道は避けて通っています。
狭くて交通量が多い道を通ることが必須な人は向いてないかもしれません。

チャイルドトレーラーのメリット・デメリットまとめ
チャイルドトレーラーは大きなメリットがたくさんあります。
もろ手を挙げておすすめしたいところですが、以下のような方には向いていないかもしれません。
わたし自身はチャイルドトレーラーが社会的に認知されていくのに悪いイメージはつけたくないと思っています。
そのため、チャイルドトレーラーを引いているときは、交通ルールやマナーには普段以上に気をつけています。
安全に走行するために気をつけたいことは別記事チャイルドトレーラーをつかうときに気をつけたいこと4つでご紹介します。
新しいものには反射的に否定する人は一定数います。ですが、否定する理由が「よく知らないから」だけならば本当にもったいない!恩恵がたくさんあるのに…
みなさんにチャイルドトレーラーの良さが伝わって、たくさんの人が気兼ねなく使える世の中になっていけるとうれしいです。
